日本の市場は株価収益率が株価の物差しとして使われていた。
しかし、株価収益率が横ばいとなり、株価収益率では株を買う事を躊躇する投資家が増えてきた。
そんなある日、政府が「株主資本利益率という物差しが今後一番、スマートな指標」だと提言した。
そして、新しい指標JPX400を開発。これは日経・TOPIXといった指数とは採用基準が違う。JPX400は株主資本利益率を特に注視する指数だ。初めての入替では日本で一番時価総額の高いトヨタさえも採用されなかった。
以前であれば株価収益率が市場・業種平均以上であれば、上値を買うのに躊躇していたものが株主資本利益率から見ればまだ市場・業種平均以下であれば買えるといった具合だ。
つい最近のディフェンシブ株の上昇はこの物差しの影響であるかもしれない。
株価収益率・株主資本利益率どちらの指標も絶対正しい物差しではない。しかし、投資するには物差しが必要なのだ。
投資家が今、どの物差しを使って投資しているのか?これを知る事が今後の需給を知るうえで重要だと思っている。
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