希薄化懸念の真珠銘柄、想定外の寄付きから利益を捻出!
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12日金曜日、7968TASAKIが第二四半期決算と自己株式取得そして大株主による優先株を普通株転換を発表。発行株式数に対する割合は18%と大きな株数だ。これは大株主が優先株を普通株に転換する為の希薄化防止の処置。

大株主側は持ち株を減らす意向との事でこのまま市場で売れば全員がハッピーにはなれない。そのため、TASAKIは新たな安定株主を探すか、自らが買い取る処置をしなければならない。ところがTASAKI自身のキャッシュでは買えないので借入をしての自己株となる。

これらのリリースで夜間のPTSは大幅上昇。市場に大量の株式が放出されるのに何故買われる?と不思議に思った。普通に考えれば売られるはずだと。

なぜ仮需派はプラスに反応したのか?を考察し本当に空売りでいいのか?を考えて見た。
まず、大株主による普通株転換ニュースである。これは4月から報道ベースで囁かれていた。事実4月には大きく調整。その後、年初高値まで上昇。さらに5月通期上方修正を発表した翌日にも普通株転換ニュースがあった。このときは寄付き後上髭をつけたもの安値を割らず、翌日からだらだらと下げたが結局発表前の水準へ戻る。

この事から今回のリリースは織り込み済みだった可能性がある。
次に業績、第二四半期はとても良い数字だったがこれも上記で説明したとおり既に修正されており中身の数字も変わりはない。
もし、この材料だけで上げていれば脊髄反射で売りからはいるつもりであった。

問題は自社株買いである。今回のケースでは買い方は間違いなく買ってくる。単純に計算すると3878円。たぶんこれを好感してPTSは上昇したと判断。
そして、本日ストップ高張付けば翌日から空売り。それ以下であれば買いから攻める。
という判断に至った。

寄り付きは思ったより普通に上値で寄付く。様子を見て買いから入る。がどうも上にいく気がしない。一旦損切りをして考え、自己株の買い方が不透明な中で上昇するのは難しいと判断して売りから入る事を決意。全く逆のトレードになったので玉は抑え目であったがポジションを後場まで引っ張り安値近辺で買い戻し改心のトレードであった。

以前は仮説が間違っていれば様子見で反対売買はしなかったが、これまでの経験を生かすことができた。この機転の効いた発想が出来ればトレードに深みを増せる!

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