テクニカル上場、雑貨屋ブルドック (出典:JPX)

僅か10日でテンバガーを達成した。3331雑貨屋ブルドック。
なぜここまで上昇したのか?株価10倍までホールドは出来ないまでも初動を捉える事は出来たのではないだろうか?

雑貨屋ブルドックは昨年4月辺りから株価2ケタ台に低下。その後も下落を続け40円台を推移していた。

そもそもの原因は業績不安だ。純利益が7期連続赤字。それを隠す為か過去5年間にわたりたな卸資産の架空計上を含む不適切な会計処理がなされていたことが判明している。

さらに、平成27年8月期の有価証券報告書提出により債務超過の猶予期間入りとなった。

債務超過解消する為には資金調達が必要になってくる。だからこの株価水準となっていた。
逆に言えば資金調達の見通しがつけば株価は戻る可能性がある。「債務超過解消」がアンカリングとなり投機資金が一気に流れ込むのだ。

実は雑貨屋ブルドックのIRを読み直していけば債務超過解消のシナリオが書いてあったのだ。それはIRの『アクサス株式会社との資本業務提携等に関するお知らせ』に書いてある。

このIRによると、アクサスの完全子会社となり連結決算となれば債務超過が発生しない見込みと書かれている。そして、アクサスがテクニカル上場の見通しが立てば実質上場廃止を免れることなる。

そのテクニカル上場の決定が2月1日の「アクサスホールディングス株式会社の上場承認に関するお知らせ」である。

このIRをきっかけに株価は10倍まで駆け上がるのであった。勿論自分は一度も手を出していない。

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