言ってはいけない残酷すぎる真実 橘玲
160603

6701NECが6807航空電子に対してTOBを発表、上限1000万株の株式を1920円で開始することに。

発表時の終値は1485円なのでおよそ30%、3カ月平均の終値だと48%のプレミアムでありNECは余程、航空電子を買いたいのだろう。

航空電子を保有をしている投資家はTOBに申し込めば1920円でNECが買い取ってくれる。発表翌日の航空電子の寄値は1635円でTOB価格に比べて17%の乖離があるので買って申し込めば儲かるという簡単なものではない。

NECは発行株式数に対して50%を超える株式が買わない。NECは既に航空電子を39%保有しているので残り10%が1000万株なのである。

その1000万株をNEC以外の株主がTOBに応募すれば全員が当たる事はない。だから1635円という価格で寄ったと考えられる。

ではこの1635円は妥当な価格なのか?抽選率から考えるとこの値段は割高と判断した。
日証金では売禁となったが、他の業者から株券を借りることが出来たので寄り付きから売ったがこの日は陽線で引けて惨敗。

大引け後、株仲間から連絡があった。その方はチャンスと思い、全力で買ったと聞いてびっくり!(その日に慌てて決済したようだ)この日は空売りの損失覚悟の踏みもあったに違いない。

短期売買は需給で決まる、まさにその通りの値動きであった。

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