分割・併合で需給バランスが崩れる事がある。
1982年から単位株制度が導入され、1単位当たりの純資産が5万円以上でなければならないという制約があった。
この制度の影響で売買単位を引き下げる事が出来なかった。
2001年に単位株制度が廃止、新たに単元株制度が導入された事で売買単位の引き下げが容易となった。容易となった事での弊害もあった。銘柄ごとに単位が違う事での注文ミスが頻繁にあったと思う。(当時の記憶では1、10、100、500、1000、3000株単位まであった)
その弊害を解消するべく現在、100株単位統一に向かっていると思う。
単位株を変更するのに使われるのは併合・分割だ。単位株の影響で権利付前日に強制売却される銘柄もあり、寄付きから突っ込み買いをしたものだ。
今後はこんな事象はないと思っていたが、もしかすると歪みが発生しそうな銘柄が現れた。
それは8914エリアリンクだ。この度株式併合を実施する事になった。元々100株単位なのにだ。理由は膨れ上がった株主削減で経費圧縮を狙っての行動。
これが何故、美味しいかというと併合されると100株が10株になる。
そうすると現在、最低単位で持っている投資家は市場で売却できなくなる。
信用取引でホールドしていれば権利付日までに強制売却されてしまうからだ。
現在時点での信用買残高は378万株(売りは143万株)だ。IRによると半数が1000株未満保有の投資家だ。信用取引が整理されないまま、権利付日まで向かえばチャンスがあるかもしれない。
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